2011年7月5日火曜日

ピックアップカバー 2

ある時期から、ピックアップカバーを外して使う連中が増えてきたんだけど、あれには「外来ノイズを軽減する」という立派なお努めがあった。
そのころから、ハムバッキング・ピックアップではディマジオの影響を受け、中高級品でもアルニコと共にフェライトマグネットも使うようになってきた。
磁石自体のエネルギー積はアルニコの方が大きいのだけれど、フェライト(異方性・ウエットタイプ)磁石は任意にカットできるので、ピックアップの厚みさえ許せばアルニコより強磁界の、大きい出力のピックアップが組めた。
で、当然アンプに通した音も歪み易くなる。
しかし、歪まないセッティングで音出ししたら、なんか音が荒れてるんだよね。
(奇数次高調波が多いって感覚)
これ、なんとかしたいなあ・・・
で、思いついたのが、ピックアップカバーの下処理メッキで銅を使い、そのメッキ厚で音質をコントロールしようという試み。
エレキギターのピックアップカバーでは本来、銅(合金としてではなく)は高音域の周波数特性を著しく悪化させるので使うのはタブーなのだけれど、極薄い皮膜を付けることにより「暴れた音」を調整できないか?
メッキ時間(=メッキ厚)を調整したものを何種類も作り、音出し比較してみた。
結果、音のザラつき感が減少し聴きやすくなった。そこそこコントロールできたんだわ。
しばらく、これで出荷していた時期があった。
 

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