2011年7月8日金曜日

ピックアップカバー3

あるとき、大音量で弾くとGibsonに比べウチのハムバッキングピックアップはハウリングが起きやすいってことが問題になった。
確認してみると、原因はカバーの共振だということが分かったんだけど、さらに観察するとピックアップ本体とカバーの間の隙間が挙動を助長しているということが判明。
さてさて、どうしたモンか・・・
当初行った処置は、カバーを被せるとき間隙にシリコングリスを充填するという処置。
確かに効果テキメン、即効問題解決ということにはなったが、じゃあ何でGibsonはハウリング起こしにくいんだ?
そこでオリジナルのカバーのハンダを外してみると「パカーン」という音と共に本体から勢い良く外れる。
これは、カバーに圧力をかけてハンダ付けしていたから外れた瞬間にこんなことが起こったってこと。
しかも、カバーの表面を観察すると表面がほんの少し凹んでいる。
ここに圧力を掛けると、カバーとボビン表面が密着し応力がかかる。この状態で本体にハンダ付けすることによりハウリングが起こりにくくなっていた。
そこで、ウチのピックアップカバーのプレスの最終工程に1工程増やし軽い凹面を作ることにした。
当時のGibsonピックアップは楽器店で遠目に見てもそれが分かったけど、今のGibsinギターに付いてるピックアップはそうなっていない。はたして別のアイデアで解決しているのか? どうなんでしょう。
 
 

0 件のコメント:

コメントを投稿