☆ オリジナル ギターの制作 ☆
左写真2枚の説明
半世紀前に自分で作りたくなり、カンナ・鉄ヤスリ・ノミ・糸ノコを駆使し手作りした労作。2台目作る気にならなかった。
基本ハムバッキングだけれど、4つのシングル・コイルをマトリクスで切り替え、各レバースイッチは4段づつ混ざるようにした。
マグネットはディマジオのような輸入品のウェットタイプ・異方性フェライトを使った。
外観の特徴はストラトキャスターに使われているタイプのジャックをボディ・ボトムシェイプの内側に取り付けたこと。
(現在進行形のアイデアとは無関係)
右写真2枚の説明
経時変化でゴールドメッキが腐食。(左2枚の写真)
ちょっとしたアイデアを思いついたので このボディで試そうということのついでに 気分転換に金属パーツをニッケルにしてみた。
そのアイデアというのは、ストラトのハーフトーン スイッチ・ポジションの音をもっと積極的にやってみようということ。
しかも、今回はローインピーダンス・ピックアップで。
ローインピーダンスなので、ハイインピーダンス・ピックアップでは並列接続されるミキシングを直列でやっても問題なくできる。
これで、使えそうな5種類の組み合わせを選定し ロータリー・スイッチ切り替えでやってみた。(2組のレバースイッチは削除)
(右の写真のヘッド1 ,6弦ペグ付近が一部欠落して見えるが、これはハンガーに掛かっている箇所)
ローインピーダンス・ピックアップ用巻線機(極太巻線に特化)
ある根拠を確認するために こんなことも試してみました。
ハムバッカーの磁力線を寸借、これでも 音は拾えるんです。
そろそろ業界を離れる時期に カワイさんから、永遠にサスティーンを続けられるギターを作ってみたいという要望があったんだけれど、タイミングが合わず、お断りした。
その後、何年かしたら ちゃんとした製品として商品化されていたんで「話だけで終わらず やり遂げたんだ」と感心したのでした。
記念に購入させてもらいました。
ピックアップの一つを使い、弦を磁気的にドライブしている。
(製品として仕上げるまでに相当な紆余曲折があったんだろうなぁと感じました)
電装部品の総入れ替え。
【エイジング処理】
私が18歳(1970年)当時 富士弦楽器の試作部門で働いていた人と知り合いだった。
そのとき、Gibson SGモデルのシェイプでカスタムメイドしてもらった。
その後 何台もギターを所持したが、これが一番のお気に入りで多用した。(当時のGibson picupもブリッジ側に装着)
かれこれ40年近く前、甥が思春期になったのを機に このギターを代替わりで譲ることにした。
その後 だいじにしてくれてフレットを打ち直すまで使い倒してくれた。
最近このギターに、大幅に手を入れて一度塗装を剥ぎ、再塗装し電装部品も交換しようということになった。
どうせなら年季の入った感じを出したいということになり、パーツを揃えた。
しかし、エスカッションだけは揃わず、浮いている。
そこで人為的にエイジング感を出すことにした。
ネットで調べるとコーヒーで煮込んでうまくゆかなかった話を筆頭に、これという決定打がなかった。
さてさてどうしたもんか . . .
いろいろ考え、試してみることに。
まずはワニス:塗りむらを修正するのが難しかった。プラスチックなので塗料が定着しない。
(エーアイにも相談したが閃いてくれない。娑婆にある情報から拾い集めるだけだからね。今んとこは)
【閃きは連想ゲーム】
エイジング=黄変=ヤニで汚れた歯=ヘビースモーカー or コーヒー・紅茶の飲み過ぎ=タンニン=柿渋 → 柿渋塗料
これを考えていたときドキュメンタリーで「袴田事件」を取り上げていた。ためしにエスカッションの味噌漬けを一週間ほど試してみる。
取り出して軽く水洗い。なんか却って色白になってる。笑
次に柿渋塗料液に漬けてみた:どうしても液ダレと濃淡が出る。
筆で塗る:重ね塗りすると下塗りが影響を受け 均一には塗れない。
エイジングではなく、汚し的な上がりになってしまう。(素人の悲しさ)
ならば、ヘビースモーカーに倣うてえのはどうだ?
エスカッションの燻製。
これだな。
というわけで、エーアイの思いつかなかったエスカッションの燻製を行うことに。
[ 慈恵美内(AI-G)に教えてやったんで ヤツがこのアイデアを知ったかぶりにだれかに回答する可能性はある。
それと、こっちがヤツに教えてやったのに そのあとの会話でアドバイスとかいって色々言い始めた。可愛くねえ(笑 ]
アイボリー・エスカッションのエイジング処理
Gibson エイジングカラー・パーツに合わせる
【燻したエスカッションの次なる問題】
クサい。笑
臭いを減らす方法としてAI-Gは「重曹を温水で溶かしその中に燻製のエスカッションを8時間漬けておき、状態を見て24時間続けるか判断する」というアドバイスをしてきた。
やや、眉唾っぽさを感じるも、ま、実験だからやってみっかということで、4日間放置乾燥しておいたエスカッションを指定された濃度の温水・重曹液に入れる。
︙
おおっ!
直後から 染み出すように液の色が薄い茶色に。一応30分放置。
何のこたあねぇ、みごとな脱色。
更の状態ってかんじ?
ま、こんなことも想定して次なる実験の準備に取り掛かった。
・これって飴色になればカッコいいよね。とは前々から思っていたこと。
この試作に入ることにした。
脱臭方法とともに経過はまた後ほど。
(ちなみに、2セット並行して製作したんで、1セットはクリアの厚化粧を施したが臭いは残る)Nov,/2025
【飴色】
和信ペイント 901004 の 商品概要
特徴
・着色とニス塗りが同時にできます。
・木目を生かし、美しく仕上がります。
・飴色(ハチミツ色)の塗膜が、年数が経った
ような深みを生み出します。
この説明に乗った!
でやってみたんだが、何回かスプレーすると・・・
台に使ったダンボールはやや透明感のある飴色っぽさは
出たように感じたが、肝心のエスカッションは色が濃すぎるし、これじゃねえ。
クリアで厚化粧してみたが透明感のある飴色にはならなんだ。残念
次はエスカッションの表面は加工せず艶のあるままミッチャクロンを塗布し、燻製にし、完全脱臭してからクリアを噴くつもり。
【エスカッションの燻製方法】
用意したもの
ダイソー:
スモーク・ウッド
ステンレス篩い(ふるい)(ダクト径より大きいもの)
ステンレス浅ザル(ダクト径より小さいもの)
針金
アルミ フレキシブル・ダクト 150mm径 x 750mm長(圧縮時)
ボロ布
霧吹き
トーチ
ダクトの支え
・ 留意点
エスカッションに熱が できるだけ伝わらないように注意する。
準備
エスカッションの表面のツヤが消えるまでスチール・ウールたわしで丁寧に
ツヤ落しする。
その後、表面の汚れを落とす。中性洗剤で洗いしっかり乾かすか、無水エタ
ノールで汚れを拭き取る。
ダクトの下部に通風穴を明ける。
スモークウッドは途中で消えないように初めに「片面をしっかり」加熱する。
燻す時間は1時間強。
煙が見えなくなっても そのまま1時間放置しておく。(都合2時間)
上部にエスカッションが置けるようにダクト側面から針金を通す。
ステンレス・ボウルをトップに被せる。
ダクト径より 篩い(ふるい)のほうが ひと回り大きいので空気の出入りができる程度にフィット。
被せた布には水をスプレーし十分水分をを含ませる。(布が、ある程度臭いも吸収)
アルミダクトにも全体に噴霧。
燻している間、布とアルミダクト表面が乾いてきたら まめに水を噴霧。